「くるみん」の名称の由来やその意義とは?

「くるみん」とは、育児と仕事を両立しやすい企業として厚生労働大臣から受ける認定マークの総称です。
このマークは、赤ちゃんを優しくくるむおくるみが由来。企業ぐるみで少子化問題や育児と仕事の両立に取り組むことによって、赤ちゃんが優しくくるまれるという意味があります。
くるみん制度は、次世代育成支援対策推進法を基に実施されている認定制度で、「くるみん」「プラチナくるみん」「トライくるみん」の3種類があります。
2022年3月現在で、くるみんに認定されている企業や団体は3,795、プラチナくるみんに認定されている企業や団体は484に及びます。
次世代育成支援対策推進法とは、少子化が懸念されている今、次世代の社会を支えていく子どもたちを安心安全な環境で健やかに育てていくための整備を行うために、2005年に施行された法律です。
元々は10年の期限付きでしたが、2014年に国会で改正案が可決され、更に10年延長されました。従業員が101人以上の企業は、働いている従業員の仕事と育児について策定した「一般事業主行動計画」の届け出が義務となり、所定外労働の削減や父親の育児休暇の取得促進など、働き方を見直す取り組みを進めていくきっかけとなっています。

くるみん認定を取得することによって、企業イメージの向上や助成金の支給、また「働き方改革推進支援資金」による融資を低金利で受けられるなど、さまざまなメリットがあります。転職を考える人にとっても、育児と仕事を両立しやすい会社を見つけるための印となるため、とても便利なマークだと言えるでしょう。